ハーツ オブ アイアンII

http://www.4gamer.net/news.php?url=/patch/demo/hoi2/hoi2.shtml


ハーツ オブ アイアンIIというゲームの体験版をやってみた。
このゲームWW2のストラテジーでかなり硬派です。
紺碧の艦隊位硬派です。
とっつきにくさはかなりのレベルだと思います。
とりあえず


ストラテジーが得意だ。
第二次大戦について造詣が深い。
特に、ラインの護り作戦について良く知っている*1
第二次大戦の兵器について詳しい。


この辺りの条件をクリアできる人で無いと、プレイは厳しいかもしれない。
なにしろこのゲーム、戦場で戦車一台一台を指揮して敵を倒す様なタイプのストラテジーではなくて、プレイヤーが指揮するのは師団単位の軍隊でなのである。
製品版では、生産や開発、外交なんかもできるらしいけど、そのへんは体験版と言う事で全部封鎖されているので、ここは部隊の指揮のみを楽しみましょう。
しかし、それだけでもかなり大変です。
何しろ説明が全然無い。
どのユニットがどの位強いのかとか、戦闘のルールとかチュートリアル要素はこの体験版では皆無なので、全部自分で調べて理解するしかありません。
一応ヒントが100個も用意されているのですが、関係ないこともたくさん言っている上に、具体的な事はあんまり教えてくれないので、参考程度にしかなりません。*2
とりあえず眺めていると、各師団毎の攻撃力とか防御力が出てきますが、攻撃力10と攻撃力20ではどの位の差があるのかとかは実戦で掴むしかありません。
さらに、防御力やら耐久力やら対空能力とか要素が多過ぎて結局トータルではどの位強いのか見当がつきません。
ギレンの野望ですら、ユニットの強さは基本的に
攻撃力、命中率、回避率、耐久力、移動力
の5つ*3だってのにこのゲームはもう幾つ要素があるのかわからないくらい多いです。
とりあえず、パンターはシャーマンよりは強いだろうと言う認識で戦います。


連合、ドイツ両方撰べるので、まずはドイツ軍でプレイすることに。
いきなり広範囲に敵味方が居て何がなんだかよくわかりませんが、とりあえずバルジの戦いなので、ドイツ軍の主力は中央に集まっているっぽいです。
全体を良く見て見ると、敵戦線後方ダンケルクにドイツ軍部隊がいます。
シナリオ紹介にあった、米軍になりすまし敵を混乱と恐怖に陥れる特殊部隊の事だと思いますが、敵地後方でかく乱を行っているというより、ただの包囲されて絶体絶命な部隊に見えます。
実際兵力も僅かなので、この部隊が攻撃に出る事など出来ず、いつ敵にやられるか見ててハラハラするだけなのですが、その間敵の後方部隊が引き付けられてくれるので、少しでも時間を稼いでくれる事に期待して玉砕させます。*4
さて、この部隊は少しでも長く持てば儲けモン位の気持ちで考えて全体の状況を統計データで見てみます。
すると航空戦力はドイツ10に対し連合30でやはり航空優勢は完全に連合軍にアリです。
一方陸上兵力はドイツ84個師団対連合77個師団でドイツ有利です。
しかしよく見ると、ドイツ軍は歩兵師団ばっかりで、頼みの綱の機甲師団は10個しかありません。
一方連合は18個もあります。
しかしドイツ軍は師団の戦闘力を増強できる旅団を抱えている師団が多いのに対し、連合軍にはそれがほとんどありません。
さらに連合の戦車はシャーマンばっかりですが、ドイツはパンターやらティーガーやらケーニヒィスティーガーやらと質では圧倒しています。
ここはやはり数で劣る分は質でカバーするしかないようです。
さらに、局地的な数的優位を確保する為にも、1つの戦場に最低20個師団は投入するようにします。
となると、1個や2個師団程度の単位の軍団にいちいち操作をしているのが凄くまどろっこしくなってくるので、そのような軍団は一つにまとめて運用する事にします。
軍団をまとめたい地域をクリックし、左にウィンドウに出る軍団リストの右下の方にあるボタンを押すとその地域の軍団を一まとめにできます。*5
こうなって纏めれば20個師団でも30個師団でも一人の将軍に指揮させる事が出来ますが、将軍の能力を超える数の師団を指揮させると、ペナルティーが発生し戦闘力が低下するので、まとめるのは最高でも12個師団までにしておきましょう。
指揮する将軍が元帥の位にあれば、12個まで指揮できます。
ちなみにこのペナルティーと言うのが非常に強烈で、少しでも将軍の許容能力を超えた数を指揮させると、75%の戦闘力低下と言う半端じゃない影響が現れます。
75%に戦闘力が低下するのではありません。
25%しか残らないのです。
なお、シナリオ開始時には何故か自分の指揮能力の限界を超えた部隊を指揮している将軍がたくさんいるので、まず最初に将軍を取り替えるなり、昇格させて能力を上げるなりしましょう。


それにしてもこのゲームではペナルティーによる戦闘力の低下がやたら発生します。
まず夜間に攻撃するだけで、攻撃側は80%も攻撃力が低下します。
防御側も33%と若干低下しますが、80%に比べりゃたいしたことありません。
また攻め込む場所と出撃場所の間に川があると、渡河作戦になり攻撃側は攻撃力も防御力も50%低下します。川強すぎ。
他にも天候がひどいと30%とか平気で低下しますし、戦場が森林地帯になっているだけでやっぱり20%ぐらい低下します。
しかもこれらのペナルティーは攻撃側にばっかり発生し、攻められている防御側にはほとんど発生しないか、発生しても微々たるものであることばかりです。
おまけに防御側は塹壕効果などで戦闘力+30%とかになったりするので、全部ひっくるめると
攻撃側の戦闘力が5%とかになっているのに、防御側は130%のような理不尽な事態が多発することになります。
こうなると20個師団投入しようが平気で数個師団の敵に負ける事になりますので、とにかくこのゲームでは戦闘力低下のペナルティーが発生しないように気を使う事が大事になります。
まず夜は攻撃をしかけないことと、渡河作戦は極力しないこと、この2つを心がけます。
これ以外はちょっとどうしようもないので、あきらめますが、これだけでも相当違ってきます。
何せ夜間に渡河作戦を決行するだけで、50%の80%で攻撃力はたったの10%に低下します。*6
夜に渡河作戦するというイメージは何かカッコイイですが、このゲームではそんなことしたらボコボコにされるだけです。
それ以外にも雪が降っていたり、指揮官の能力が足りないと攻撃力は即数%になりますので、敵を倒すのはほぼ絶望的になります。*7


4Gamerの解説では、制空権を握られているので、ドイツ側は荒天時、および夜間に攻撃するのがセオリーとありますが、ぶっちゃけ航空機はあんま強くないっぽいので、そんなもん気にせずに昼間、できればなるべく天気の良い時に攻撃しましょう。
MAP中央の飛行場が集中している地域さえ占領すれば、敵航空機は消えますので、それまでのガマンと思い航空機はシカトした方がいいです。
ヤーボなんかの心配をしている暇があったら、石油の心配をした方がいいです。
ドイツ軍側でプレイすると石油が全然足りないので、順調に進んでいても石油切れで身動きが取れなくなります。
パンターティーガーの燃費が悪いせいです。
石油事情がどうしようもなくなってくると、機甲師団は放置するか思い切って解散させるかしかなくなるあたりは、忠実に史実を再現しています。
ヤーボは全然怖くないのにね。


なおドイツ軍は石油が絶対的に足りないので、軍団を選択した時に撰べる『攻勢』のボタンだけは押さないほうがいいです。
これを押すと30日の間補給能力が50%上昇し、早く回復できるようになるっぽいのですが、その分前払いで物資を消費します。
これが歩兵師団ならば石油は持っていかないので、まだ押してもいいのですが*8機甲師団に使うと大変な事になります。
一気に100単位で石油が無くなるので、クリスマス前に戦争が終わります。

*1:この体験版に限る

*2:詳細すぎると文量がとんでもないことになるので、簡略化したのかもしてない

*3:細かく言えば後は燃費、射程、地形特性、盾か

*4:うまくやれば連絡することも出来るっぽい

*5:コレに気付くまでおいらはいちいち個別に同じ指示してた

*6:防御は50%

*7:幸い防御はペナルティーを受ける要素が少ない

*8:それでも全部隊に使うと、やっぱり物資不足になる